先日、ある小学校で幼児教室の先生方との懇談会がありました。
そこで、「『いい子』ってどんな子なんだろう？」という話題というか、疑問を提供しました。皆さんのいい子像はどんなものですか？
その場では、「すなおな子」「みんなと仲良くできる子」「意欲のある子」「理解力のある子」「正義感の強い子」「人の話をしっかり聞ける子」などいろいろなご意見が出ました。それぞれある意味納得できるご意見です。ただし、ものすごく抽象的でなんだかよく分かりませんね。
そこで、１つの場面を考えていただきました。
幼稚園でも、小学校入試の場でもいいんですが、なにかゲームをして遊んでいる時に、ずるをする子がいたとします。どのように対処する子がいい子でしょうか？
① 本人に直接一人で注意する子
② 先生に報告にいく子
③ お友達を味方につけ、みんなで注意する子
④ 力の強いお友達あるいは流れに、上手に乗る子
⑤ 黙って見逃す子あるいは知らんぷりをする子
答えは難しいですね。
理想は、①を上手にでき、ずるをした子に悪かったなという気持ちにさせ、みんなに上手に謝らせて、また、みんなで仲良く遊べる子でしょう。そういう子を育てたいと思います。でも、５、６歳の幼稚園児にそこまで要求するのは無理でしょう。先生方でも本当の意味でできる方はごく少数でしょう。ずるをした子の反感を買い、けんかになるのが普通でしょう。
②をいい子となさる先生もおられました。ある意味いい子ですが、子供の中での人気のある子ではないでしょう。 ③を指示する方もおられました。でも見方によってはいじめに繋がりますね。
実際の場面では、④⑤が一番多いでしょう。でも、こんな子供ばかりでは将来が心配です。
皆さんは、どんな子がいい子だとお考えになりますか？
今のおこさんは①～⑤のどのタイプですか？
そして、どのようなタイプにお育てになりたいですか？ （2008年５月11日）
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