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親子で学ぶ小学受験 本好きの子に育てる

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巣立ちへの道SUCCESS STORY

希望を捨てずに

聖学院・お茶の水女子大附属小学校合格  Y・Aくんのお母様

 受験を考え始めたのは年中の2学期が始まった頃でした。息子は3歳頃から七田式のお教室に通っておりましたが、そのお陰もあり年中の夏頃には自分で次々と絵本や図鑑を読むようになり、様々なことに興味を持つようになっておりました。そんな様子を見て、息子の知的好奇心に応え、また良いところを認めて伸ばして下さる学校があるのでは、と考え始めたのです。
 同時に、私どもは子どもに「他者を思いやる心」を持つ人間になって欲しいと願いつつも、家庭での躾には限界も感じておりました。そこで、基本的な価値観ができあがる小学生の時期、「人としての在り方」を教え導いて下さる学校で毎日を送らせてあげたいと考えました。また、母親である私自身、中学・高校をキリスト教の学校で過ごしましたが、そこで出合った聖書の言葉がその後の人生において心の糧となったことも、是非息子にキリスト教の学校に進学させたいと願った理由のひとつです。
 けれども、ともに関西出身の主人と私は首都圏の小学校について全く知識がありませんでした。息子の幼稚園も公立で、今までの例をみてもほとんど全員がそのまま同じ敷地内の小学校に進学されているため、情報交換をする方もいらっしゃいませんでした。
 そこで市販の情報誌を参考にしたところ「どうやら『行動観察』というものがあるらしい」と知り、家庭では指導できない分野ではないかと感じましたので、たまたま近所で見つけた行動観察のみのお教室に通わせることにしました。けれども、週1回個別指導のこのお教室で、息子は先生を前に宿題の日記について「発表」させられるのが苦痛だといい、2ヶ月目には泣いて嫌がるようになってしまったため、止めることにしました。
 その時は親が通学可能な小学校やそれぞれの学校の出題傾向も知らないままお教室を決めてしまい、結果として息子を苦しめてしまいました。受験向けの勉強を始めさせる前に、我が家の教育方針に合った学校を探すことの方が先だったと今更ながら思います。その後3月に私と次男と3週間近く入院したこともあり、勉強を再開したのは若鷲会の春期講習でした。若鷲会は七田式のお教室で「良心的なお教室」として唯一ご紹介いただいたのですが、毎週通うには遠いと感じ、4月から日暮里にあるお教室に通うことにしました。そこでは毎月模試が行われましたが、ペーパー問題の成績は比較的良かったものの、行動観察が芳しくありませんでした。
 5月の半ばから小学校での学校説明会が始まりました。主人と相談して@宗教に基づいて道徳的な指導をしてくださることA共学であることB通学時間が片道1時間以内という条件で学校を探したところ、息子を通わせたいと思う学校は数える程しかありませんでした。そのため出席した説明会は多くはなかったものの、実際に足を運んでみると市販の書籍やネットから受ける印象通りの学校もあれば、思い描いていたのとは違うと感じる学校もあり、実際に足を運ぶことの大切さを実感しました。その頃、年中の時期に説明会に出られなかったことを悔やんでおりましたが、それを補う形で若鷲会の保護者向け講習に度々参加させていただきました。間近で伺う先生方のお話は学校説明会とは異なった和やかな雰囲気で、先生方の具体的なお考えや経験に基づいた知恵を伺い知ることができました。特に、志望校の先生による保護者向け講習の後、個別面談の形で学校生活上の疑問点や確認しておきたい点などについてお話を伺う機会は若鷲会でなければなかなかあるものではありません。得がたい経験をさせていただいたと感謝しております。  さて、夏期講習の申し込みが始まる6月に入り、通っていたお教室で「夏休みは基本的に全ての講座を受けていただきます。万全な準備をしておきたいですから」と言われ、そこまでする必要はあるのかとお教室の方針に疑問を感じ始めました。うちには当時1歳半の次男がおり、毎日通うことは事実上無理です(若鷲会と違って息子が授業を受けている間、同じ室内で待つことはできません)。そちらのお教室は7月半ばで止め、夏休みの間は主に自宅で勉強し、苦手と思われる部分は若鷲会の講習を受けることにしました。夏休みは関西へ帰省もしましたし、夏ならではの行事(プール、蝉取り、カブトムシの飼育、花火大会、盆踊り、バーベキュー、海水浴など)いろいろと体験させました。
 それでも受験までの期間の中では一番集中して勉強できた時期でした。以前拝見した合格体験記には「毎日プリントを朝○枚、昼○枚、夕○枚」という方もいらっしゃいましたが、2歳前の次男にも手がかかるため我が家では無理、と割り切って次男が昼寝している1〜2時間のうち毎日1時間だけは集中させて奨学社(しょうがくしゃ)の有名小入試実力強化ワーク(A、B、C)を約10枚ずつ、解かせました。1枚ずつ解答ページに制限時間(45秒、1分半といったように)がかいてあり、問題ページには8点満点のうち模試での得点分布のグラフと平均点(いつのデータかは?)が載っていたので、苦手そうな分野は少し制限時間を延ばしたりしながら、「みんなこれだけしかできなかったのに、全部合っていたね!」などとおだてつつ進めながらも、間違えたところは「本当にこれでいいかな?」と自分で気づかせ、何故間違えたのかを理解させるよう心がけました。本人の気分が乗っている時は別の問題集からプラスアルファして問題に取り組ませたりもしました。
 夏休みに入った頃は息子がスッと集中できないのでどうしたものかと考えていたところ、七田のお教室で購入した「集中力アッププリント」を思い出し、「お母さんと、競争ね!」と迷路や数字さがし、置き換え問題など(2分×4枚)をしてみたところ(私はわざと負けます)、その後のプリントにもゲーム感覚で向かうことができました。
 8月中旬頃に実力強化ワークを全て終え、苦手な分野が分かってきましたので、苦手分野のプリントを解かせたり、志望校の過去問に挑戦させたりしました。
 9月からは若鷲会でお世話になりましたが、幼稚園が始まると11月の試験まではあっという間でした。受験予定校の学校説明会や文化祭に参加したり、願書を用意したりする一方、PTA役員として幼稚園に出向く機会も多い上、次男はいよいよイヤイヤ期にさしかかりつつあり、自宅で長男の勉強を見てあげる時間的余裕がなくなってしまいました。夏休みの間、「秋になったらここを復習しよう」と思っていたところをなかなか時間がとれず、十分な復習もできないまま若鷲会の授業を受けるだけの状態で試験の日を迎えてしまいました。結果は、補欠でした。
 子どもは6歳なりに頑張ったのに、親の努力が足りなかったと悔やみ、12月にお茶の水附属小学校を受験したところ、3次考査の結果こちらも補欠(6番)でした。どちらも男子の定員が20数名と狭き門なので、繰り上がらないだろうと半ば諦めて隣の学区への越境を検討していた頃、時々長倉先生から希望を捨てずに待ちましょう、と励ましのお電話をいただき、救われる思いでした。その後、クリスマス前に聖学院より繰り上げ合格の連絡を頂き、良い年越しをすることができました。(後に2月に入ってからお茶の水からも繰り上げの連絡をいただきました)。
 終わってみると第一志望の学校へ進学することができ、息子にとっては最善の結果となりましたが「年中までの生活を変化させないように」と七田のお教室も体育教室(受験向けではありません)も続け、幼稚園も試験日(3日間)を除いて欠席せずに過し、日曜日は教会に通っていたため本人にとっても多忙な日々だったと思います。中でも周りの友達が毎日夕方まで公園や友達の家で遊んでいる(親同士で子どもを預かり合う土地柄なので)ところを早々に切り上げて連れて帰るのは私にとっても辛かったです。
 お教室を転々とした我が家でしたが、それだけに若鷲会がどれほど良心的なお教室であるかを痛感しました。それまでのお教室では縁故がないと難しいと言われた聖学院についても「そんなことはありません」と安心させていただきましたし(事実、そうでした)、「志望校別講習を受けた方のみにお渡ししています」と言われた過去問も快く見せてくださいました。他のお教室ではペーパーの方が得意な息子を見て「暁星を念頭に置きましょう」といわれたり、学校毎に受験生の割り振りがあるのか、「私は足を運んだことはありませんが、ここを第一志望にしましょう」と無責任に薦められたりしましたが、長倉先生はいつも受験者本位で相談に乗って下さいました。また、若鷲会では志望校の学校史を拝見することができ、スタートの遅かった我が家でも学校への理解を深めることができました。
 息子は今、小学校での新しい生活をとても楽しみにしております。これも若鷲会の先生方のお陰と心より感謝しております。末筆ながら、若鷲会の益々のご発展をお祈り申し上げます。

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